道央地域のメリット

  • 札幌市に隣接し、新千歳空港に近く、交通アクセスが良好で生活しやすく、幼稚園、保育所から高校、大学まで市内にあり教育環境が整っています。
  • 総合病院、小児科、産婦人科、歯科医院等が多数あり、診療時間外は当番制で対応しています。
  • コンビニ、スーパー、図書館、温水プール、多目的運動場、キャンプ場、温泉もあります。

道央地域の農業概要

JA道央

  • 平成13年に5農協が合併して誕生(千歳市、恵庭市、北広島市、江別市、野幌)
  • 耕地面積:16,400ha
  • 正組合員数:1,535人(令和5年1月31日現在)
  • 品目の中では野菜類の販売額が多い
  • 全道の中で、ブロッコリー、キャベツ、レタス、白菜の作付面積が多い。

令和4年作付面積・販売額(JA道央調べ)

作付面積販売額 

就農までの流れ(公社研修生)

①就農相談(面談)

まずは(公財)道央農業公社へお問い合わせください。

  • 新・農業人フェアや北海道新規就農フェアに相談ブースを開設しますのでご参加ください。
  • 北海道担い手育成センターでも就農相談ができます。

②公社訪問(農業体験)

次に公社を訪問し、公社トレーニングほ場などを見学。

  • 公社トレーニングほ場で2日~1週間程度の農業体験を行いましょう。(受入期間6月~10月)

③研修生に応募

研修生募集は毎年10月開始で11月末締め切りです。

  • 履歴書、申込書、作文を提出してください。

④審査・結果通知

審査の結果は毎年12月下旬までに通知します。

⑤新規就農研修

研修1年目 公社トレーニングほ場で基礎研修。

  • 4月から研修がスタート、農業の基礎知識を学びます。
  • 4月~11月は公社準職員として研修します。

研修2年目~3年目 指導農家で実践的研修。

  • 指導農家で実際に栽培を学びます。
  • 地域の農業者との関係を構築し、研修した地域で就農地を探します。

⑥新規就農

3年間の研修終了後、研修した地域で就農します。

  • 関係機関が就農後も営農をサポートします。

平成20年から令和5年まで71名の農業研修生を受け入れ、45名が新規就農しました。

▶ 研修生の受入状況と就農状況 

新規就農研修生募集内容

①研修生の種類

  1. 公社研修生(研修期間3年間)
    1年間公社トレーニング圃場で就農に関する基礎的な知識と技術研修を行い、その後2年間指導農家でより実践的な研修を行い、就農を目指す。
  2. 先進的経営体研修生(研修期間2年間)
    概ね1年以上の農業経験があり、公社での基礎的な研修の必要がないと認められた者は、2年間指導農家研修を行い、就農を目指す。

②応募要件

次のすべてを満たす者を対象とします。

  1. 心身ともに健康であり、新規就農に強い意欲を持っていること。
  2. 年齢は、概ね40歳以下であること。
  3. 道央地域(江別市、千歳市、恵庭市及び北広島市)に居住し、就農を目指すこと。
  4. 農村集落組織活動に積極的に参加し、協調して活動できること。
  5. 当公社または農家での農業体験の経験を有すること。
  6. 先進的経営体研修生は、概ね1年以上の農業経験を有する者。

③募集人数

  1. 公社研修生2~3名
  2. 先進的経営体研修生 若干名

④募集期間

毎年10月~11月末まで

⑤審査

毎年12月中旬頃面接審査。12月下旬合否通知

⑥応募方法

申込書、申込書調書(作文)、履歴書(指定様式)を提出する。
※公社担当者と面談してから申し込む。(事前面談がない方の応募受付は不可)

⑦申込用紙

履歴書(指定様式)

申込書、申込調書(公社研修生)

申込書、申込調書(先進的経営体研修生)

申込・問い合せ先

〒061-1356 北海道恵庭市西島松41番2
公益財団法人 道央農業振興公社 業務部担い手支援課
TEL 0123-39-6057 FAX 0123-39-6058
E-mail yoichi.sugimori@douou-nsk.jp

農業体験の受入

①農業体験時期

受入時期 6月~10月まで

②農業体験期間

2日~1週間程度 (分割も可)

③農業体験場所

(公財)道央農業振興公社トレーニングほ場

④体験作物

  • 施設野菜(ミニトマト、きゅうり、ピーマンなど)
  • 露地野菜(ブロッコリー、南瓜、スィ―トコーン、馬鈴しょなど)
    ※体験野菜については、作業時期等で希望に添えない場合がありますので理解ください。

⑤参加条件

  1. 概ね40歳以下の方で、道央管内で新規就農を目指している方。
  2. 心身ともに健康な方。
    ※発熱等の症状がある方は、参加をお控えください。
  3. 農業体験報告書を提出いただける方。
  4. 傷害保険への加入(傷害保険料は当公社が負担します)。

⑥参加費用

参加費用は無料。ただし、下記の費用については、自己負担。

  1. (公財)道央農業振興公社までの往復交通費。
  2. 農業体験期間の宿泊代、食事代。

⑦持ち物

作業服、着替え、長靴、運動靴、軍手、帽子、タオル、健康保険証昼食(弁当等)、その他必要と思われる物。

⑧参加申込方法

事前に日程等を問い合わせ、農業体験申込書を送付してください。

⑨申込用紙(報告用紙)

農業体験申込書

農業体験報告書

申込・問い合せ先

申込・問い合せ先は新規就農研修生募集内容をご参照ください。

新規就農研修内容 (公社研修生)

研修1年目(就農に関する基礎的な研修)

1.6haのトレーニング農場では、JA道央管内で栽培されている、ミニトマト、ピーマン、ブロッコリー等の野菜を栽培。専任の技術指導員が栽培管理から出荷調製までの農業技術を指導し、基礎的な野菜栽培技術、出荷・販売など農業の基礎を学びます。

  • 研修期間は4月から11月まで、公社の準職員として月16万円を支給します。
  • 休日は週1日
  • 大特免許取得、家賃補助
    (北海道農業公社の事業を活用)
公社トレーニングほ場図   公社トレーニングほ場野菜栽培カレンダー 

研修2・3年目(指導家でのより実践的な研修)

就農希望地等での指導農家で2年間、実践的な栽培技術や機械操作、経営を学びます。

  • 地域農業者や関係機関とのつながりを深めます。
  • 就農後の農業経営を明確にするため、営農計画を策定します。
  • 就農の準備(就農地、農業機械、中古ハウスの確保)を行います。
  • 2年間の研修期間は農業次世代人材投資資金
    (準備型等)150万円/年を受給し研修します。
▶ 詳細はコチラ(農林水産省HP)

集合研修(5月~11月 月1回)

  • 講師から栽培技術や農業経営などを学ぶ
  • 先進地、新規就農者、市場等を視察
  • 地区の農業まつりに参加
  • 農業簿記の学習、営農計画を作成
※R5集合研修実施計画  

外部研修

他の機関・団体が開催する研修会で、新規就農に参考となるものも当会社の外部研修に位置付け・参加経費を助成しています。

  • 北海道立農業大学校(本別町)での新規参入者研修
  • 北海道石狩振興局のアグリフォーラムなど
▶ オンライン就農相談の申込はコチラ

卒業生紹介

大川 聖士さん
大川 聖士 さん

千歳市で平成23年に新規就農

青森県出身の大川さんは、大学在学中に「農業は魅力的で重要な産業なのに、なぜ儲からないのか。」「農業はちゃんと稼げれば担い手も帰って来るし、うまくやればチャンスがあるはず。」と考えて就農を決意。千歳市内の観光牧場で働いた後、独立就農をめざして3年間農業研修し、千歳市内で新規就農しました。
「売上3,000万円、所得1,000万円」という目標を立て、4haの借地で26棟のビニールハウスと露地で、10名ほどのパートさんと一緒にアスパラガス、コマツナ、ピーマン、 にんじんなどを栽培。農協のほか市場、生協などに出荷しています。
「農業は自分で考えて経営できることで充実感があり、ストレスがありません。朝早い収穫作業も苦になりません」と言います。

柏村 章夫さん
柏村 章夫 さん

江別市で平成26年に新規就農、27年に法人代表に

山口県出身の柏村さんは、道内の大学で学んだ後、商社の営業職として働いていましたが、東日本大震災を機にゼロから物を産み出す農業に魅力を感じて、就農を決意。平成24年から友人の農場で2年間農業研修した後、26年に友人とともに農場を法人化する形でアンビシャスファーム㈱を立ち上げ、代表に就任しました。
たべる人(お客様)とつくる人(生産者)を幸せにすることをコンセプトに、カラフルで珍しい約70種類、100品種の野菜を栽培。生協や直売所(ふたりのマルシェ)で販売するほか道外・海外の物産展にも積極的に出展しています。地元レストランやスイーツ関係のお店とコラボ商品を作るなど新しい農業の可能性にチャレンジしています。
「農業は人生をかけるだけの価値のある職業だと思います。実際農業に入ってよかったと感じています」と言います。

清水 眞人さん
清水 眞人 さん

恵庭市で27年に新規就農

釧路市出身の清水さんは、札幌市内の会社で働いていましたが、食に関わる仕事がしたいと就農を決意し、千歳市と恵庭市で計3年間、農業研修した後、恵庭市内で新規就農しました。
3.6haの借地にビニールハウス12棟を建て、ハウス栽培に特化し、なるべく雇用を入れない経営を行っています。ミニトマトや大玉トマトを主体に、メロン、ほうれんそうなどを栽培し、ほぼ全量を農協に出荷しています。
病害虫が発生しないよう、こまめに観察し、早めの防除を行うとともに、風通しをよくするよう管理を徹底しています。
経営は軌道に乗ってきたので、「今後は土地改良に取り組んで、作物の栽培に合った土壌に変えて、よりいいものを作りたい」と言います。